2023.11.27 10:59暮しの手帖 随筆初めての媒体、尊敬する雑誌『暮しの手帖』。初めて「随筆」という依頼を受けました。エッセイでなく、随筆。恥ずかしながらその違いをわかっておらず、ググりました。ふむふむ。随筆は筆者の「体験」から始まる文章なんだな、とざっくり理解し、だったら普段書いている感じでいいのかな、とふんわり書いて送ったんですけども、これは随筆になっているのかな?正直、ちょっとわかりません。でも新しいことってうれしいですね。もっと「随筆」書きたくなりました。
2023.11.20 10:56SALUS 愛すべき、推したち「グリルエフ」東急線沿線の駅構内で配布されている、フリーマガジン『SALUS』。さまざまな人が、自分の偏愛するお店を紹介する「愛すべき、推したち」のコーナーで、洋食屋「グリルエフ」@五反田について語らせてもらいました。自著『東京の美しい洋食屋』(エクスナレッジ)でトップに登場してもらったこのお店、書きながら今すぐにでも行きたくなっていました。
2023.10.31 11:41書評『イタリアの修道院菓子』『イタリアの修道院菓子』(誠文堂新光社)。著者の佐藤礼子さんは料理家なので再現可能に考え抜かれたお菓子のレシピもあるのですが、それ以上に圧倒的な、修道院とお菓子を巡る物語です。信仰の閉ざされた世界と中世の歴史、それをお菓子が紐解くという破壊力。薔薇の名前みたいなミステリーを読み解くように、ぐいぐい惹き込まれました。写真もまたもう一つの言語で語るような、こちらを見据える美しさ。目を逸せないのです。お菓子の佇まい、装丁も。本という物体っていいなと、改めて思いました。ぜひ手にとって、指でページをめくって味わってもらいたいなぁ。読書感想文を、クロワッサンで書いています。#イタリアの修道院菓子 #誠文堂新光社 #佐藤礼子
2023.09.30 01:59京都の偏愛リストランテ/Meets Regional9月29日発売の『Meets Regional』は、特集「京都の遊び方」。東京在住の私が、密かに、京都の奇跡と呼んでいるお店について書いています。京都で15年を迎えた「リストランテ・デイ・カッチャトーリ」。dancyu「東京で十年。」コンビ、写真家の長野陽一さんとお届けです。『ピッツァ職人』(ミシマ社)で書いたイタリアのことわざ、chi va piano va sano va lontanoゆっくりと行くものは、着実に、遠くまで行ける。その言葉が真実であることを、私はシェフの永田さんに教わった気がします。初めて取材したのは20年前、彼はイタリア・ピエモンテ州の「ダ・チェーザレ」で修業中でした。僕は器用なほうではないから、とゆっくり話す人でしたけど、だか...
2023.09.25 00:54書評「わたしの3冊」クウネルクウネルvol.47(9月20日発売)号、「わたしの3冊」にて、珈琲の本をご紹介しています。大坊勝次さん・森光宗男さんの『珈琲屋』、オオヤミノルさんの『珈琲の建設』、そして田中勝幸さんの『LIFE IS ESPRESSO』。ささやかな一杯に人生を懸ける、職人としての生き方に惹かれます。
2023.03.23 07:10ku:nel 愛用品を紹介しました。愛用品の特集号で、「日用品」と「味の名品」を紹介しています。ガチで使っているものばかりです。アンケートをいただいて、回答して思ったのは私という人間の偏りっぷり。アロマグッズとかコスメ、ファッション系はほぼ沈黙、家の部品、文房具、食に関しては語りまくっていました。誌面で紹介されなかったものの一つに、S字フックがあります。私、S字フック大好物なんです。
2023.02.01 12:54温もる、洋食。BRUTUSの「温もる、洋食。」にて、愛する「ランチョン」@神保町と、クロニクル座談会のページを担当しております。書かせてもらったから言うわけではないけれど、かつてBRUTUSには記念碑的な号がいくつもありました。これもまた、「洋食」において金字塔を打ち立ててくれた一冊!だと思っています。
2023.01.07 12:09世界「コロナ禍は日本をどう変えた?」飲食の世界について書きました。「やるべきことでなく、やった方がいいことはしよう」という店主の言葉が心に残ってます。やらなくてもいいんだけど、やったほうがきっといいこと。
2023.01.04 14:09あんこか、カスタードか。BRUTUSのムック『あんこか、カスタードか。』以前、カスタード特集で取材執筆した「もりかげ商店」が函館に移住されたので、あらたに「今」の森影里美さんを取材しました。素材の生まれる場所に近くなるほど、おいしくするという作為が不要になるのでしょうか。東京に住んでいた頃の味とは違う、「函館版カスタードチーズプリン」ができそうです。
2022.12.26 06:26新・あまから手帖 路地裏のジェノヴァ1984年に創刊した、関西の老舗料理誌『あまから手帖』がリニューアル。この2023年1月号から、編集長は元『dancyu』編集長の江部拓弥さん、デザインは白い立体のチームになりました。思わず声が出るほどカッコいい、美しい表紙。〆切山脈を登頂中だというのに、手に取らずにはいられないし、取ったらページをめくらずにいられない、めくったら次のページもめくらずにいられない。雑誌っておもしろい!っていう気持ちの塊が、「うぉー!」という鳴き声みたいになって心の底から湧き上がりました。「1」のシンプルな数字は1月号、でも江部号の第1号でもあるような。「1」に参加できて光栄です。私はイタリア料理店「ラ・ランテルナ・ディ・ジェノバ」、路地裏のジェノヴァを書いています。