古野農場の、未来をつくる「米」

先駆者と呼ばれる人たちは、みな孤独な時期を経ています。

誰にも見えない未来が見えてしまう人は、見えぬ人々にとって〝異端〟になる。今、目の前にないことを信じるのはとても難しいこと。

そんな「見えてしまう人」のお話です。

古野農場の古野隆雄さんは、農薬散布が常識だった昭和53年に無農薬有機栽培へと舵を切った人。合鴨農法で米を育てています。

有吉佐和子の『複合汚染』を読んで、人間にとって危機的な未来が見えた古野さんは、しかし決して悲観的ではなく、いつも明るく前向き。どんなに孤独でも孤独に甘んじない彼は、お米を通して、私たちにも未来を見せてくれます。