「ガルエデン×自家焙煎珈琲ヴェルデ」メトロミニッツ 2018.7.20発行

神宮前に「ガルエデン」という店を立ち上げたとき、小林賢三さんは「老舗になる」と決めたそうです。イタリア料理とビッラ・アルティジャナーレ(職人のビール)のお店、というより、気持ちのいいテラスでお昼からビールを飲んだり、顔を見知ると「○○さん、こんばんは!」と迎えられるような温かな店。

彼には尊敬する人がいます。
毎朝夕に豆を焙煎し、街の人のために珈琲を淹れる「ヴェルデ」店主、宮下晃(ひかる)さん。恵比寿で37年続けている珈琲屋です。
宮下さんは、好きなことを仕事にした人。
小林さんは、一度好きな仕事をやってみたけれど、その道をやめて飲食の仕事に就いた人。向いていないんじゃないかと悩みながら、でもがんばっちゃうし、やめられない。
そういう彼のことを、宮下さんはこう言ったんです。
「結局は、好きなんだよね」
最初から好きでも、途中から好きでもいいじゃないか。

日々の仕事が「好き」ならば、人生は「好き」で溢れる。そういう人生はいいなぁ。