dancyuに続き、おとなの週末も東京駅特集!
東京「駅」だけどもはや1つのエリアなのでしょうな。
いつのまにか大改造されて、古きと新しきのコントラストが強くなっている気がします。
さて、隔月連載「女将のいる場所」。
今回は錦糸町で58年続く「喫茶 ニット」の、来年で90歳になる現役女将・小澤民枝さんです。がんばり屋の長女で、働き者。一方で、おそらくは少女時代の雰囲気をそのまま持ち続けていらっしゃる。憧れます。
書ききれなかったエピソードをひとつ、書いておきます。
「喫茶 ニット」は家族と、家族みたいに苦楽を共にした長年のスタッフ、そして学生アルバイトが店を支えてきました。
真面目だけれど不器用で、どうしても失敗ばかりしてしまう学生。
学生運動の時代、長髪でボソボソ話すので期待していなかったら、やたら仕事ができた人。
毎度毎度10分遅刻する海外留学生。「仕事は10分前にきて、みだしなみを整えてから始めるものなのよ」と注意すると「はい!」とさわやかに返すものの、結局最後まで直らなかった。
民枝さんは、そんな困ったエピソードでさえコロコロ笑ながら話してくれました。
ちなみにみんな、学校を卒業するまでこの店で働いて、卒業しても挨拶に訪れたり、彼女や婚約者を連れてきたりしたのだそうです。
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