2025.04.16 11:51「蕎堂 壮」中村ゆかりさん/女将のいる場所取材時の東京はまだ桜も咲いていなくて、それどころか寒波もきちゃってぶるぶるしてましたが、編集の中川さんから「春をお届け」ってタイトルとともに届いたのが、大森さんの写真でございます(誌面でぜひ)。もう、わおー❣️って気持ちのまま書いた、今月の「女将のいる場所」@おとなの週末。経堂の蕎麦店「蕎堂 壮」の女将、中村ゆかりさん。女将ハンター・イカワ、我ながらいい仕事したと思います。あれは引っ越し途中。Googleマップでお蕎麦屋を探して入った、馴染みのない街の初めての店でした。だけど入った途端、気持ちがいい。お昼からちょっとビール飲んで、蕎麦前からお蕎麦へ。気づけばご近所の高齢夫婦も、教授っぽいおじさまも、家族連れも、女性ひとり客(私)も、みんな和やかな空気の...
2025.02.20 03:01「パ・ロワン」高山南美さん/女将のいる場所バレンタインデーに発売された『おとなの週末』。「女将のいる場所」連載史上初めて、1990年代生まれの女将が登場してくれました。高山南美さん。若いけれど頼もしく、頼もしいけど繊細な感性をもって、「パ・ロワン」の灯りになっています。この小さなスタンディング・ワインバーには、だから夜光虫のように大人たちが集まってくる。私もまた、彼女に救われているひとりです。取材の最中も、大事な言葉を普通の呼吸で語る南美さん。「女将のいる場所」は短歌のようにソリッドな世界を目指しているので、書けなかった言葉もあるのですが、ここで一つ私のお気に入りを。「絶対、解決できるはず!」本誌に書いた「どうしたらもっとよくなる? 自分には何ができる?」の直前に語られていたひと言です。私はけ...
2024.12.17 08:27「オステリア ナカムラ」中村幸子さん/女将のいる場所連載「女将のいる場所」、今回は憧れの同世代マダム、「オステリア ナカムラ」の中村幸子さんです。スパッとしていて人情深く、働き者で息抜き上手。彼女をつくっているものはなんだろう、と思っていたら、大森克己さんの撮ったマダムのお顔に全部書いてありました。ぜひ誌面でどうぞ。
2024.10.15 10:28「ロス・タコス・アスーレス」阿部莉香さん/女将のいる場所莉香。ジャスミンの花の香り。清潔感があって、それでいて甘やかで優しさの深い、白い花の香りです。そういう名前を持つ人の物語。三軒茶屋の「ロス・タコス・アスーレス」は、なんとなくコロナビールだったタコスの印象をガラリと変える、ガストロノミックでオーガニックなタコス。それでいて朝から、1個から楽しめるデイリーな世界観を、ついに実現したお店です。シェフは、マルコ・ガリシアさん、女将が阿部莉香さん。アーティスティックなマルコさんの発想にびっくりしながら魅かれ、それを現実に落とし込んでいく莉香さんのおおさかさと行動力。私もまたびっくりしながら、憧れました。「今はまだ誰にも見えない景色が彼には見えていて、アイデアが実現すればきっと結果が出せる。そんな人が諦めなくては...
2024.08.16 09:04「泰明庵」濱野照子さん/女将のいる場所「おとなの週末」隔月連載「女将のいる場所」。今回は銀座の蕎麦・軽食「泰明庵」の女将、濱野照子さんです。困っている人をたすけたい人。見て見ぬふりができない人。口で言うのは簡単ですが、自分の性分として、どうしようもなくそうである人に、私はそうそう会ったことがありません。戦後の銀座で育った濱野さんは、10歳頃にアメリカ兵にトイレの場所を訊かれ、とっさに「公園のトイレは汚いし」と頭をフル回転。リニューアルした百貨店のトイレを思いつき、でも「教えるだけじゃ道に迷うかも」と見知らぬアメリカ兵を百貨店まで案内しました。原稿を書く時、グーグルマップでその距離を調べてみたら、400メートルくらいある。大通りも越えて、今の銀座で言えば5ブロック先です。子ども時代からそこま...
2024.06.21 02:19「ローブリュー」櫻井尚子さん/女将のいる場所連載「女将のいる場所」は、フランス料理店「ローブリュー」のマダム、櫻井尚子さん。ヌーベルヴァーグから昭和の映画まで愛する彼女の、映画のような出逢いが決めた、「コック道の妻」の人生です。
2024.04.20 06:11「赤い部屋」松坂愛さん/女将のいる場所写真家・大森克己さんとの連載「女将のいる場所」@おとなの週末。今回は「赤い部屋」の松坂愛さんです。クールビューティでありながら、彼女がいればなんとかなる的な頼もしさ。お母さんよりお父さんっぽい(すみません)のに、そこはかとなく艶がある。なぜだ。それをずっと、いつか聞いてみたかったんです。ルーツを紐解くと、なんと『うる星やつら』に原点があるらしい。ということで、初めて観たアニメ『うる星やつら』。子ども向けアニメかなと思っていたら、ドキドキするほど色っぽくてびっくり。
2023.12.20 10:06「喫茶 ニット」小澤民枝さん/女将のいる場所dancyuに続き、おとなの週末も東京駅特集!東京「駅」だけどもはや1つのエリアなのでしょうな。いつのまにか大改造されて、古きと新しきのコントラストが強くなっている気がします。さて、隔月連載「女将のいる場所」。今回は錦糸町で58年続く「喫茶 ニット」の、来年で90歳になる現役女将・小澤民枝さんです。がんばり屋の長女で、働き者。一方で、おそらくは少女時代の雰囲気をそのまま持ち続けていらっしゃる。憧れます。書ききれなかったエピソードをひとつ、書いておきます。「喫茶 ニット」は家族と、家族みたいに苦楽を共にした長年のスタッフ、そして学生アルバイトが店を支えてきました。真面目だけれど不器用で、どうしても失敗ばかりしてしまう学生。学生運動の時代、長髪でボソボソ話...
2023.10.20 07:18スタンドBUCHI 岩倉久恵さん/女将のいる場所『おとなの週末』にて隔月連載中、女将のいる場所。今回は、「スタンドBUCHI」の女将、日本ワインの女将、みんなの女将、岩倉久恵さんです。スポーツウェアが日本一似合う女将でもあります(断言)。大森克己さんの写真が送られてきた時、くくっと笑えて、元気が出ました。かつて神泉で10年、今もなお多くの人の記憶に残る『立喰酒場&坐房 buchi』が、八重洲で復活。解散の日、別れを惜しむスタッフやお客さん100人の前で、「いつか必ず再開します!」と泣きながら交わした約束を、忘れず果たした男前です。新しいお店に、黄色いテープでペタッと貼られた一枚の紙。「祝19才 BUCHI 全てに感謝」こちらこそですよ。追記:こちらで全文読めます。
2023.08.16 03:55松濤はろう 女将のいる場所おとなの週末に連載中の「女将のいる場所」。今月号は、渋谷「松濤はろう」の井上仁美さんです。漫画の『蔵人(クロード)』を読んで日本酒と料理の道を目指した、と聞いたので、原稿前に読んでみた『蔵人』10巻ノンストップ。新鮮!がんばり屋の女の子と、仁美さんが重なりましたよ。
2023.07.22 05:33女将のいる場所 第2回 webにアップされました。第2回は「ピガール トウキョウ」の山田千恵さんです。写真と文章をお楽しみいただけます。しかし、雑誌のミニマムなレイアウトと余白も余韻なデザインは、ぜひ紙で味わってもらいたいなぁ。