2024.12.17 08:27「オステリア ナカムラ」中村幸子さん/女将のいる場所連載「女将のいる場所」、今回は憧れの同世代マダム、「オステリア ナカムラ」の中村幸子さんです。スパッとしていて人情深く、働き者で息抜き上手。彼女をつくっているものはなんだろう、と思っていたら、大森克己さんの撮ったマダムのお顔に全部書いてありました。ぜひ誌面でどうぞ。
2024.10.15 10:28「ロス・タコス・アスーレス」阿部莉香さん/女将のいる場所莉香。ジャスミンの花の香り。清潔感があって、それでいて甘やかで優しさの深い、白い花の香りです。そういう名前を持つ人の物語。三軒茶屋の「ロス・タコス・アスーレス」は、なんとなくコロナビールだったタコスの印象をガラリと変える、ガストロノミックでオーガニックなタコス。それでいて朝から、1個から楽しめるデイリーな世界観を、ついに実現したお店です。シェフは、マルコ・ガリシアさん、女将が阿部莉香さん。アーティスティックなマルコさんの発想にびっくりしながら魅かれ、それを現実に落とし込んでいく莉香さんのおおさかさと行動力。私もまたびっくりしながら、憧れました。「今はまだ誰にも見えない景色が彼には見えていて、アイデアが実現すればきっと結果が出せる。そんな人が諦めなくては...
2024.08.16 09:04「泰明庵」濱野照子さん/女将のいる場所「おとなの週末」隔月連載「女将のいる場所」。今回は銀座の蕎麦・軽食「泰明庵」の女将、濱野照子さんです。困っている人をたすけたい人。見て見ぬふりができない人。口で言うのは簡単ですが、自分の性分として、どうしようもなくそうである人に、私はそうそう会ったことがありません。戦後の銀座で育った濱野さんは、10歳頃にアメリカ兵にトイレの場所を訊かれ、とっさに「公園のトイレは汚いし」と頭をフル回転。リニューアルした百貨店のトイレを思いつき、でも「教えるだけじゃ道に迷うかも」と見知らぬアメリカ兵を百貨店まで案内しました。原稿を書く時、グーグルマップでその距離を調べてみたら、400メートルくらいある。大通りも越えて、今の銀座で言えば5ブロック先です。子ども時代からそこま...
2024.06.21 02:19「ローブリュー」櫻井尚子さん/女将のいる場所連載「女将のいる場所」は、フランス料理店「ローブリュー」のマダム、櫻井尚子さん。ヌーベルヴァーグから昭和の映画まで愛する彼女の、映画のような出逢いが決めた、「コック道の妻」の人生です。
2024.04.20 06:11「赤い部屋」松坂愛さん/女将のいる場所写真家・大森克己さんとの連載「女将のいる場所」@おとなの週末。今回は「赤い部屋」の松坂愛さんです。クールビューティでありながら、彼女がいればなんとかなる的な頼もしさ。お母さんよりお父さんっぽい(すみません)のに、そこはかとなく艶がある。なぜだ。それをずっと、いつか聞いてみたかったんです。ルーツを紐解くと、なんと『うる星やつら』に原点があるらしい。ということで、初めて観たアニメ『うる星やつら』。子ども向けアニメかなと思っていたら、ドキドキするほど色っぽくてびっくり。
2023.12.20 10:06「喫茶 ニット」小澤民枝さん/女将のいる場所dancyuに続き、おとなの週末も東京駅特集!東京「駅」だけどもはや1つのエリアなのでしょうな。いつのまにか大改造されて、古きと新しきのコントラストが強くなっている気がします。さて、隔月連載「女将のいる場所」。今回は錦糸町で58年続く「喫茶 ニット」の、来年で90歳になる現役女将・小澤民枝さんです。がんばり屋の長女で、働き者。一方で、おそらくは少女時代の雰囲気をそのまま持ち続けていらっしゃる。憧れます。書ききれなかったエピソードをひとつ、書いておきます。「喫茶 ニット」は家族と、家族みたいに苦楽を共にした長年のスタッフ、そして学生アルバイトが店を支えてきました。真面目だけれど不器用で、どうしても失敗ばかりしてしまう学生。学生運動の時代、長髪でボソボソ話...
2023.10.20 07:18スタンドBUCHI 岩倉久恵さん/女将のいる場所『おとなの週末』にて隔月連載中、女将のいる場所。今回は、「スタンドBUCHI」の女将、日本ワインの女将、みんなの女将、岩倉久恵さんです。スポーツウェアが日本一似合う女将でもあります(断言)。大森克己さんの写真が送られてきた時、くくっと笑えて、元気が出ました。かつて神泉で10年、今もなお多くの人の記憶に残る『立喰酒場&坐房 buchi』が、八重洲で復活。解散の日、別れを惜しむスタッフやお客さん100人の前で、「いつか必ず再開します!」と泣きながら交わした約束を、忘れず果たした男前です。新しいお店に、黄色いテープでペタッと貼られた一枚の紙。「祝19才 BUCHI 全てに感謝」こちらこそですよ。追記:こちらで全文読めます。
2023.08.16 03:55松濤はろう 女将のいる場所おとなの週末に連載中の「女将のいる場所」。今月号は、渋谷「松濤はろう」の井上仁美さんです。漫画の『蔵人(クロード)』を読んで日本酒と料理の道を目指した、と聞いたので、原稿前に読んでみた『蔵人』10巻ノンストップ。新鮮!がんばり屋の女の子と、仁美さんが重なりましたよ。
2023.07.22 05:33女将のいる場所 第2回 webにアップされました。第2回は「ピガール トウキョウ」の山田千恵さんです。写真と文章をお楽しみいただけます。しかし、雑誌のミニマムなレイアウトと余白も余韻なデザインは、ぜひ紙で味わってもらいたいなぁ。
2023.04.17 02:29新連載「女将のいる場所」@おとなの週末雑誌『おとなの週末』4月(5月号)から、隔月で新連載「女将のいる場所」が始りました。かつて別の雑誌で連載していた「地球は女将で回ってる」と同じチームで、写真家は大森克己さん、編集は中川節子さん。第1回は、浅草「水口食堂」です。今回、私は物語でなく「プロフィール」を書こうとしています。書籍『変わらない店』(河出書房新社)で、お店と店主のやや長いプロフィールを書いて、そのおもしろさに目覚めました。私はレシピにも文学があると思っていますが、プロフィールにもある。ちょっとしゃっちょこばって言うと、プロフィール文学。あるならば書いてみたい、と思ったわけです。「女将のいる場所」は、写真も1点、文章もタイトなハコ組です。淡々と描く文章(プロフィールなので)、そこに私...