「高清水」加藤均杜氏の20回連続金賞受賞記念酒、その記念冊子にエッセイを寄稿しています。
「高清水」は、私が小さい頃から台所にあった日本酒です。
秋田県秋田市は、その小さな範囲でもさまざまな日本酒があり、地縁と人の縁から家庭の定番が決まっています。で、うちは高清水。まだ「地酒」なんて言葉もなかった時代。
時代は目まぐるしく変わり、日本酒蔵は絶体絶命期を経て、今再び自分を取り戻し愛されるお酒になってきました。その立役者として、新世代の蔵元・杜氏が注目されています。
秋田に帰る度に感じるのは、伝統も革新もあたりまえに混在している有り難さです。
そんななか、加藤均さんと、彼ら御所野蔵が造る「高清水」にはスタンダードの品格を感じます。これは難しいこと。目新しさに飛びつかない、だけどいつまでも同じ場所にはいない。
エッセイには、2018年に「高清水」加藤均さんと、故「天の戸」森谷康市さんが東京で対談された、千載一遇の会話を引用しています。
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