連載「遠い風 近い風」秋田魁新報

プレーヤーであること／遠い風近い風

プレーヤーであること｜井川直子　naoko ikawa

６月、イタリア・ナポリの「ナポリピッツァ職人世界選手権」で、日本人が15年ぶりに優勝台へ上った。 どれほどすごいことかというと、日本開催の寿司選手権でイタリア人が世界一を獲るような感じ、だろうか。 ナポリには大小さまざまなピッツァ競技会があるけれど、こちらは最大規模の選手権（今回は１００カ国以上から６００人を超える職人が競った）。 しかも15部門の種目があるうち、大会のメイン部門での優勝なのだから、ナポリ現地では大騒ぎの新聞沙汰だ。 優勝したのは、東京・小伝馬町にある「ピッツァエリア イル・タンブレッロ」オーナーピッツァ職人の大坪善久さん。１９７２年生まれの53歳である。 大会史上

note（ノート）

地元秋田の新聞、秋田魁新報でリレー連載しているエッセイ「遠い風近い風」。

今回は、「ナポリピッツァ職人世界選手権」で15年ぶりに日本人が優勝した、「ピッツェリア・イル・タンブレッロ」のオーナーピッツァ職人、大坪善久さんのお話です。

大坪さんは、拙著『ピッツァ職人』（ミシマ社）でも、第5章でまるっと登場してくださっています。

井川直子　naoko ikawa

文筆