母の話を書きました。
秋田で暮らす母は、九年前に認知症と診断されています。
私は東京で自分の家族と仕事を持ち、介護はしておりません。
母に対してうしろめたさのある、不肖の娘です。
本書『不肖の娘でも』は、昨年二月の、母の誕生日に合わせて書いた文章です。
病気になってからの母を辿るという作業は娘に、ひとりの女性の一生をくっきりと見せてくれました。
また娘が、その女性にどう育ててもらったのかを知る道程でもありました。
気がつけば、父母のために綴った言葉で、自分自身が救われていました。
これは介護記ではありません。
ただ、ただ書いてしまったもので、書き上がったこの文章が何なのか、自分でも未だにわかりません。
ごく私的な文章を世に出すことにも迷いがありました。
ですが、もしもこの小さな話が、世の娘や息子たちの息継ぎのようになれたなら。
そう願って、小さくつくり、小さく売ります。
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『不肖の娘でも』井川直子・著
●発行/リトルドロップス ●A5判、156ページ予定
●装丁/菅 渉宇
●定価2000円+消費税(2160円)
●送料別途、全国一律200円(手数料込)
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