高校時代、自転車で通学途中、突然開いたタクシーのドアに激突したことがある。幸い怪我人は出なかったが、自転車が大破したため、別の運転手がタクシーで高校まで送ってくれた。 すると車中で、運転手のおじさんが私に訊ねたのだ。 「あんたの父さんは、〇〇高校の井川先生?」 書類に保護者の名前と自宅の電話番号、住所は書いたが、勤め先までは書いていないのに。 不思議な気持ちで「はい」と答えると、父の高校の同級生だと、懐かしそうな声が返ってきた。 咄嗟に、「すみません」が口を突いて出る。 父は短気で取扱注意の人なので、私にはとりあえず謝る癖がついていたのだ。 なんもなんも、と笑った運転手は、高校時代
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