ホスタリア エル・カンピドイオ

年末恒例「東京で十年。」スペシャル・エディション。「ホスタリア エル・カンピドイオ」の10年。と、「カピトリーノ」の31年です。

つまり、東京で41年。吉川敏明シェフの「なぜイタリアだったのか」を書くには、最初の東京オリンピックまで遡る必要がありました。シベリア経由で最短でも25時間かかった国。一生暮らすつもりだったローマ。吉川さんは、いつか帰るつもりで、コックコートをイタリアに置いてきたのだそうです。だから日本では、ずっとチェックのシャツにエプロンでした。

吉川少年が、日本のイタリア料理を育てる人になるまで。そして今。

吉川シェフのお料理は今なお、いや、さらにぞわっとするほど艷やかです。

井川直子 | naoko ikawa

文筆業。