2023.08.10 12:32『ピッツァ職人』刊行、特別寄稿エッセイ『ピッツァ職人』刊行記念として、月刊PHPにてエッセイを寄稿しました。本書がテーマにしている「夢中」になりたくて、なりきれずにいた私自身の半生について書いています。題して「流れ流れて、流木人生」。私は若い頃からずっと、「やりたいことがない」ことに焦り悩む人生でした。何かに夢中になりたい、目標を見つけてがんばりたいのに、自分の「やりたい」がわからない。そう告白すると、たいてい驚かれるのですが事実です。そんな人がどうして文章を書く仕事に就いて、本を出すことになったのか。今はどうなのか。ご興味のある方はぜひお手に取ってみてください。
2023.07.03 06:20日本伝統の塩をピッツァで月刊日本橋に連載中の、日本の食をめぐるエッセイ「道の先に食あり」。7月は石川県、能登の伝統製法による塩を、ピッツァに生かしているお店の話。日本にナポリピッツァが到来してから28年、あっという間に日本の津々浦々にまで浸透した食べ物。日本人との親和性が高くて、その存在は町の蕎麦屋と似ています。
2023.06.01 02:24BRUTUS特別編集 エッセイ「人生は上々だ」BRUTUS のクラフトビール本が6月1日から発売です。「クラフトビールを語らおう!」ホントに今こそ語りたい、晴れ晴れと、しみじみと、ふわっと語りたい。人を感じるビールが飲める幸せと平和を。なんていう、ちょっと祈りのような気持ちを込めて、巻末でエッセイを書いています。読んで飲んで!
2023.04.03 05:43山形の、優しいさらり汁山形・赤湯温泉で味わった「さらり汁」。郷土料理でもなく、地元の、それもご年配しか知らないお味噌汁ですが、なんとも可愛いネーミングです。日本中が貧しかった時代の、豊かな食卓。
2023.02.05 08:22佐渡島フェリーのおにぎり初めて行った佐渡島。とてつもなく大きいフェリーを探検中に見つけた、爆弾おにぎり。そのごはんのおいしさに驚愕したら、佐渡島の農業と朱鷺の物語を知った、というお話です。佐渡島、素敵なところでした。
2022.09.07 13:33いいお店のつくり方 保存版 インセクツいいお店のつくり方。タイトルも中身も外連味のない、いい本だなぁ。いつもおもしろいこと考える出版社、インセクツが「いい」とピンときたあらゆるジャンルのお店を2016年/2017年に取材した記事。に加えて、同じ店を2022年にも取材した定点観測。その間にはコロナ禍もあって、店を「つくる」だけでなく「つづける」ことについて考える本になっていました。吉本ばななさんとともに、すごくすごく光栄だけど、なぜ私?と編集長に訊かずにはいられなかったけど、いいお店についてのエッセイを寄稿しています。タイトルは「迎える、迎えられる」。(謹呈がやけにうれしい)
2022.06.06 12:27月向農園月刊日本橋の連載「食の源をたどれば」は、和歌山の「月向農園」です。生産者は、どの地点を見据えて食べものを作るか?それによって、農産物の、味の着地点は違ってきます。見えているか、どこを見ているか。そう考えると、農業が観るべき時間の距離は、果てしなく長いなぁと思います。