クラフトビアマーケット

dancyuの連載「東京で十年。」vol.82は、「クラフトビアマーケット」です。

多店舗経営、一律価格など、インディペンデントないつもの十年とは一見異なるように感じるかもしれません。でも2011年2月、虎ノ門に開店した「クラフトビアマーケット」によって、クラフトビールはようやくテイクオフできた。歴史の鍵を握るお店だと私は思っていて、だから十分にインディペンデントです。

そして私は10年前、テイクオフの時代に立ち会うことができました。原稿は、その感動から書き始めています。

写真撮影は緊急事態宣言発令の直前に行われ、原稿は発令後に書き上げました。

世の中はすでに酒類提供の禁止要請を守らないお店がどっと増えていましたが、「クラフトビアマーケット」は全店休業。これまでもすべて要請通りです。

会社は大きくなりましたけど、経営者の良心が働くみんなに伝わっている、気持ちのいいお店。ちなみに、撮影時はたまたま別店舗の、お休み中のスタッフが遊びに来ていました。

休日でも系列店に行くくらい、自分たちの店が好きなんですね。