書評「料理人たちのプライドとアナキズム」ブレイディみかこ氏

『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』などの作家、ブレイディみかこさんがVOGUE JAPANで『シェフたちのコロナ禍』の書評を書いてくれました。全文読めます。

「ビシッとストライクゾーンに」決まったそうで、よかった。

本を世に出すことの最大幸福は、当事者の想像を遥かに超える、こんな感想を受け取ることにあります。1冊の本を発端に心が動き、思索が巡り、見えなかった世界が見えてくる。

これまでも、そういった書評を読む幸福を度々味わってきました。

今回、みかこさんの文章は痛快にして鋭く深く。自分で書いた本のことなのに、思わずスタンディングオベーションしたくなりましたよ。

テーマはアナキズム。

彼女いわく「非常に示唆的で哲学的な言葉に満ちていた」として、店主たちの言葉が多数取り上げられています。

彼らは今、おそらく過去など振り返る余地もないほど逼迫した状況にあると思いますが、自分の言葉が、自分の想像を超えたところで世の中に波紋を広げていることを知ってほしい。

ぜひ本人たちにも読んでほしいです。