『シェフを「つづける」ということ』は、2015年の出版から、おかげさまで3刷。
いまなお取材先などで「読みました!」と言っていただけることの多い1冊ですが、スマホ派のみなさまにもぜひ。2003年にイタリアで取材した、修業中の日本人コックの「その後」を追った、10年後のドキュメントです。
たとえ好きな仕事でも、つづけるって難しい。登場する15人の物語は自分のことでもあり、書いた私も繰り返し噛み締めたくなります。
『昭和の店に惹かれる理由』は2017年の刊行で、ダ・ヴィンチの「今月のプラチナ本」に選んでいただきました。ちなみに表紙は星野源さん。
10軒のうち、神保町の「スヰートポーヅ」も日本橋の「天ぷらはやし」もお店を閉じ、引退した女将さんや、ご逝去された珈琲の神様もいます。
でも私は「間に合った」と思っています。
この本の仕事は、昭和の言葉を遺すこと、だったので。2冊ともにSOUP DESIGN(当時)の装丁です。デザインも質感もカッコいいので、お気に召したら紙の本もぜひ。
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