2016年4月より「メトロミニッツ」(スターツ出版)で連載している、「僕らが尊敬する 昭和のこころ」。
著書『昭和の店に惹かれる理由』(ミシマ社)のスピンオフ企画としてスタートしました。
本では筆者である私の目線でしたが、連載では、1970年代以降生まれの料理人やソムリエ、バーテンダー、コーヒー店主などの目線で、彼らが尊敬する「昭和の店」を描いています。
人真似ではない何かを掴もうとする人は、時流より本質を見ようとします。
そんな若き飲食人が、気づけば、昭和から続く店に目を向けていました。彼らにとってそれはノスタルジーでなく「今」。昭和の心意気や哲学は、一周回って新しい価値観です。
彼らが、昭和の店に何を見て、どう感じているのか?
その言葉を辿ると、飲食店というものがどんな思いでつくられているのか、ということもわかってきます。
第27回を迎える今号は、「シンシア」石井真介シェフが尊敬する、「一幸庵」。フランス料理人が胸を打たれた、和菓子職人・水上力さんの仕事です。
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