「シンシア×一幸庵」メトロミニッツ 2018.5.20発行

2016年4月より「メトロミニッツ」(スターツ出版)で連載している、「僕らが尊敬する 昭和のこころ」。

著書『昭和の店に惹かれる理由』(ミシマ社)のスピンオフ企画としてスタートしました。

本では筆者である私の目線でしたが、連載では、1970年代以降生まれの料理人やソムリエ、バーテンダー、コーヒー店主などの目線で、彼らが尊敬する「昭和の店」を描いています。

人真似ではない何かを掴もうとする人は、時流より本質を見ようとします。

そんな若き飲食人が、気づけば、昭和から続く店に目を向けていました。彼らにとってそれはノスタルジーでなく「今」。昭和の心意気や哲学は、一周回って新しい価値観です。

彼らが、昭和の店に何を見て、どう感じているのか?

その言葉を辿ると、飲食店というものがどんな思いでつくられているのか、ということもわかってきます。

第27回を迎える今号は、「シンシア」石井真介シェフが尊敬する、「一幸庵」。フランス料理人が胸を打たれた、和菓子職人・水上力さんの仕事です。