IN/SECTS 16号 本をつくる

ふきのとうみたいに、まだ土の上に出きっていない、時代の芽を見つけてくれる雑誌。

IN/SECTS(インセクツ)にはいつもドキドキさせられます。

16号は「本をつくる」という特集。

『不肖の娘でも』ただ1冊を出版した、リトルドロップスも片隅に掲載してもらいました。


いまや地方でも、個人でも本をつくっている時代。というかむしろ、地方や個人の本が抜群に刺激的で元気な時代。

もちろん、読み手に届くまでの道のり、採算が取れるかどうかなどの苦労はありますが、表現する側の人間としては限りなく可能性を感じる小さな媒体だと思っています。

電波でなく、手で触れることができる紙である、という物質性。
大きさと形・デザイン・綴じ方といった物体としての存在感。

サブスクでなくレコードで音楽を聴くような、または情報でなく本そのものがアートとして在るような。そういう本がこれからもどしどし増えていくだろうし、私もつくってみたいなぁ。