vol.13 筆者の初校校正、終了。

初校を読んでいたら途中で止められなくなって、一昨日は久しぶりに徹夜しました。

私の初校校正の仕方は、まず最初に赤字の入っていない原稿を、読者と同じように真っさらな気持ちで読む。そこで「ん?」と引っかかったところに印をつけておきます。

二度目で、校閲さんのご指摘と合わせて読み、訂正したり、調べ直したり、グレイな部分を一個一個消していく。
で、三度目で、赤字を含めてもう一度読み返します。
一回直したはずの文章が、三度目の読み返しで「やっぱり最初のほうがよかった」ってなったりするから不思議。

校閲さんの赤字は、非常に頼りになります。
自分の文章は、いつのまにか他者の目線を失っていくもの。自意識の無いフラットな思考でジャッジしてくれる人、ちょうどワールドカップ・日本VSベルギーの主審を務めたセネガル人、マラン・ディエディウ氏のような人がいてくれると、試合はいい流れになるわけですね。

世の中に出て行くまでは、どんなに揉めても、何度書き直しても、すごい恥をかいても全然かまわない。一度出て行ったら、取り返せないのだから。
誰かが気づいてくれるということは、直せるチャンスをもらうということ。ありがたいことです。

で、今回はおまけがついていました。編集者いわく、
「校閲者が、面白かったって言ってましたよ」
ここ、今日のいちばん言いたいことでした。へへ。