vol.26 最後から二番目の校正。

「僕ら」と「昭和」の店のみなさまから、ほぼ校正が届きました。お時間が無いなか、ありがとうございました。
私のお盆はお墓まいりとその帰りのクインディ、あとは机の前です。おかげで集中豪雨も関係無し。
校正も二度目なら、大きな修正はあまりありません。でも、世の中に出て行くと思うと何度確認しても怖い。

なんて言いつつ、どこか楽しいんですね。
間違いの修正じゃなくて、自分の表現の書き直しの場合です。

菅さんはデザインを彫刻に例えましたが、私はフィッティングだと思っています。
そで丈や襟のあき具合を、より精密にぴたりとフィットさせる作業。
本当は、生原稿を編集者に出す時点で何度もフィッティング作業を繰り返し、100%にして送っているはずなんです。
ちょっと時間をおいて、パンみたいに発酵もさせます。

だけど校正の段になってもまだ、もう一段階精度が高まる言葉を探してしまう自分がいます。
悪あがきですね。
しかし「こっちのほうがフィット!」という言葉が見つかるとやっぱりうれしい。100%の上を行けたわけですから。
直してくれる人にごめんなさいと心で唱えながら、こっそり今回もやってしまいました。
一番最後の校正でこれやっちゃ危険なので、今(最後から二番目)のうち!なんて言い訳しつつ。