vol.27 手を離れるときが来ました。

最後から二番目の校正を持って、お盆の出版社へ。
河出書房新社さまの一階は喫茶店。いつもは編集者っぽい人や作家っぽい人でぎっしりなのですが、この日はお盆休みでこの静けさです。
編集者の田中さんに、再校を渡します。
ここから先、この原稿は私の手を離れることになります。(2軒だけ、お店のお盆休み明けに延長戦はありますが)

しかし怖い。何度も何度も読んだけど、だからこそ目が慣れて何か間違いを見逃してないよね?と胸がざわざわ。
そういえば、本書『変わらない店 僕らが尊敬する昭和 東京編』で「カルネヤサノマンズ」高山シェフが言ってました。
「やっちゃいけないことを、絶対やらない」
飲食店で言えば、エアコンの汚れやグラスの曇り。そういう無くてあたりまえのことを、あたりまえに「無い」という状態へ持っていく努力は、もしかしたら校正と似てるかも。
手を離れたら、あとは祈るばかりです。
どうぞ無事に生まれてきてね!