「イタリア好き」最新号が出ましたよ!
焼いたパンにオリーヴオイル、最高ですね😌
フィクション連載「クオーコ・ジャポネーゼ」は第6回になりました。
タイトルは「渡り鳥、留まる鳥」です。
かつてイタリア中に修業中の日本人コックが溢れていた時代、彼らは春夏秋冬の食材を追い求め、産地とリストランテを巡っていました。
イタリア人の中にはそれを、いいところだけつまみ食いする渡り鳥、と揶揄する人もいたくらいです。
でも、渡り鳥には渡り鳥の事情がある。何より、全体を見なくちゃわからないこともある。
その一方で、留まることでしか見えない境地があることもまた事実。
広く俯瞰するか、深く掘り下げるか?
どっちがいいの?って、かつて若い料理人に聞かれて、答えられなかったことがあります。
どっちの選択でも、自分の道を掴んだシェフはいる。
今なら、「正解は自分で証明するもの」と答えるかなぁ、なんて書きながら考えました。
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