取材前から、この連載史上最高の情報量だったんです。
FB、インスタグラムは1日に何度もアップ、インスタライブやYou Tubeなどの動画もアップされていて、それを追うのに丸3日。取材のときも、次から次へとピッツァ、スタッフ、サッカー、格闘技、地域、働き方、育て方、誰かや何かのためになることがとめどなく溢れ出てくる。
dancyuの連載「東京で十年。」、ピッツェリア「ラ・トリプレッタ」@武蔵小山のことです。
私の裏テーマは「純粋な衝動」でした。
花火のように3Dに飛び散っていくオーナー・ピッツァ職人、太田賢二さんの核は、17歳で感じたイタリアのバールの風景です。
サッカーの試合に、店員もお客もいんなが「うぉー!」ってなっている熱狂と歓喜。
いつまでも、いつまでもそれを追いかけて、その途中で何かに出会っては乗り越えようとやってみる。すべての道は、あの純粋な「熱狂と歓喜」へとつながっているのですね。
もう一つ、マネージャーの金井暁さんは、彼が2002年の「ジャパン バリスタチャンピオンシップ」で準優勝し青山のバールで働いていた頃と、中目黒「サルヴァトーレ」時代にも取材していました。
イタリア系バリスタには、艶があるというか魅力的な人が多い気がするのだけれど、金井さんもまたエスプレッソ一杯飲むわずかな時間に、「おいしい」以外のスペシャルを飲み手に与える人。その彼がワインを手にし、サービスマンとして「ラ・トリプレッタ」で十年。
この店の無敵感、一体なんなんでしょうね。
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