自由が尊重される豚/あかり農場

DEAN&DELUCAのウェブ連載「僕らの新しいローカリズム」。

函館編は、いよいよラストのつくり手を迎えました。

養豚の「あかり農場」。泥んこになって遊ぶ豚たちの表情を見てください。

彼らは地元の食材から作られる餌を食べ、好きなように動き回って、ゆっくりと育ちます。いずれ人の口に入るけれど、その時まで自由な生を謳歌する。

人間でも動物でも、生きとし生けるものにとって自由とは尊厳だと、私は思っています。

「あかり農場」の山田さん一家の暮らしぶりを少しですが垣間見て、東京へ帰っても、「満ち足りる」という言葉が頭から離れませんでした。

自分の好きなこと、自分に必要なもの、それらの分量がわかっていること。

家族が食べるものを家族でまかないながらも、家族だけで完結するわけじゃない生き方。

それは、これまでご紹介してきた函館のつくり手たちにも通じる感覚です。