「ロス・タコス・アスーレス」料理通信 2018.12.6

連載・新米オーナーズストーリー第135回は「ロス・タコス・アスーレス」。メキシコ出身のマルコさんが求道する、商業化されていないタコスを、夜はコース仕立てで味わえるお店です。

「お米をはじめ、自分たちの食文化を大切にする国」というマルコさんの言葉に、ありがたくも、すこし複雑な気持ちにもなりました。本当に、今の私たちはそうなんだろうか?

でも彼の故郷の事情は、私の想像を絶しました。

環境、流通、治安。

ただ「おいしいものを作りたいだけ」の料理人が、それに向き合えるということが、どんなに幸せなことか。

彼は日本で、自国の食文化の豊かさを伝えます。

遠い遠い国の話だけれど、そのタコスを食べて私はメキシコに行きたくなりました。

※店名はカタカナ表記の場合、取材時には「ロス・タコス・アズーレス」としていましたが、その後「ロス・タコス・アスーレス」に決定されました。