新宿ゴールデン街の師弟です。
田中開さんは、5番街にあるレモンサワー専門バー「the OPEN BOOK」の店主。
尊敬するお店は1番街の「呑家 しの」。
開店して45年、遊んでいた時代から数えれば、この街で半世紀以上行きている女主人の言葉は圧巻です。
田中さんは一時期、この店でアルバイトをしていました。
祖父が愛したこの街に子どもの頃から親しんで、「新宿は知らないけど、ゴールデン街なら知ってる」高校生に育ち。
実際、27歳の彼は、どこへ行ってもみんなに可愛がられる。本人は「(街の常連だった)おじいちゃん効果」と言うけれど、親や祖父母ほどの人々に敬意を忘れない田中さんの資質です。
タイトルは女主人の言葉で書きましたが、田中さんの目線でも一案、考えていました。
“「しの」のコミュニティは店を超えて、店じゃなくなっていく。”
この言葉、私はとても好きです。
メトロミニッツ3月号 連載「僕らが尊敬する 昭和のこころ」でした。
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