福井の焼鳥アナザーワールド/月刊日本橋

日本各地を巡っていて、いつも思うのは、人の郷土愛は「日本一」という地位を得て成就するのではないか?ということ。

鶏肉に関する日本一はとても多い。でも実のところ、データにならないことのほうがおもしろい。

福井へ取材した時、案内人が満を持して感満載で連れて行ってくれたのが焼き鳥店。庶民的な店構えだが、ちょっと変。テーブルの真中に、焼肉店かお好み焼き店のような設えで、ステンレス製のホットプレートがスタンバイしているのだ。

「温かいまま食べられるでしょ?」

一口が小さくて、みんな10本20本と注文していく。あんなにリラックスした焼鳥の楽しさは日本一!と思ったお話です。