書評「生きた場所としてのレストラン」

文藝春秋『文學界』6月号に、『シェフたちのコロナ禍』の書評が掲載されました。

評者は作家・詩人・翻訳家である関口涼子さん。

「2020年ほど、世界中の料理人が、レストランとは、料理人とはなんなのかについて考えた時期はなかっただろう」

「フランス語では、ある主題に関して書かれた事柄(文献、書誌)も文学も同様にリテラチュールと呼ばれるが、そういう意味ではカタストロフに直面した時のそりぞれの迷い、思索と決定を言葉として丹念に書き留めていった本書も「聞き書き文学」として読まれうるポテンシャルを十分に秘めている」


文学として評していただけたこと、心からうれしいです。

関口さんはフランス在住とのこと。私は書評を通じてフランスの事情を知り、また「見知らぬ人に料理を提供することにはどういう意味があるのか」などの視点にも改めて気づかされました。