『東京で十年。』4月18日発売


dancyuの連載「東京で十年。」が書籍化。

『東京で十年。 店をもつこと、続けること』(プレジデント社)となりました。

dancyuでの連載が始まったのは2014年4月号から。
第1回は「オステリア ナカムラ」。料理が好きで好きでというシェフと、気働きの利くマダム、ご夫婦で営むイタリア料理店です。

こういう、ささやかな存在でもしっかり愛されて10年経ったお店の話を書きたいと、ずっと考えていました。

スクラップ・アンド・ビルドの街、東京で10年続く店は1割ともいわれるなか、10年の場所に立ったとき、彼らは何を思っているのだろう?

訊ねてみたくなったのが小さなきっかけです。

その頃、さまざまな編集部から求められるのは「新しい店」で、特集記事の候補店探しでも「3年以内の開店」といった条件つきが多かったんです。

東京で、新しさは必要です。

でも、長く続けているお店の価値が見落とされているのなら、ちゃんと伝えたい。私自身も確かめたい。

しのぎを削る東京で、長く在る店は、少なからず誰かにとってなくなっては困る店であるはずです。

飲食店は消費じゃない。

そんな気持ちもあったと思います。

東京の片隅で、個人店を中心に取材をお願いしてきました。

長野陽一さんの写真とともにお楽しみください。

#東京で十年 #店をもつこと続けること

#dancyu #長野陽一 #井川直子