vol.15 あとがき書いてます。

ひとまず初校を編集者に送ったら、あとがき（おわりに）を、ほどよい分量で書きます。
ちなみに私は学生の頃、「おわりに」や、文庫本でいえば「解説」から読んでしまうたちだったので、きっとそういう人は少なくないと思いながらパソコンに向かいます。
それにしても振り返って全部読んでみると、案外、たくさん仕事したんだなぁ（笑）。
28編のお話ですが、「僕ら」と「昭和の店」を合わせて56人（店）への取材です。
『メトロミニッツ』連載担当の松島さんと、「僕ら」のお店へ行って試食し、「昭和の店」へ行って試食し、手紙を書いて取材をお願いし、それぞれ別々にお話を聞きます。
彼らは、誌面で文章を読むまで、どんな化学反応が起きているか知りません。
それが書き手としては、ひとつの大きな楽しみでもありました。
松島さんは若くて美人なのに気だてまでいい人で、楽しくなかったことが1回もないほど。試食は友だちとの食事みたいに、痩せる話とかアムロちゃんの話とかキャーキャーしていました。
連載は今も『メトロミニッツ』で続いているので、「していました」でなく「今もしています」なんですけどね。
第1回の「丸千葉」では「僕」の永島農さんも試食におつき合いいただいて14時から飲み、撮影では出演までしていただき、その後に飲んで。ついでに十条の「斎藤酒場」にもハシゴしたなぁ。
なんてことを思い出してニヤニヤしているので、あとがき、じつはちっとも進んでいない報告でした……。

写真は第1回を撮影中の、写真家・キッチンミノルくん。