vol.24 取材や校正は、隙間に入る異物です。

まずはお詫びを。
手違いなどで書類が遅く届いた方、大変申し訳ありません。
もっと余裕を持ってお願いしたかったのですが、少ない期間でのご確認となってしまいました。

お店で働く人たちにとって、最優先は当然「お店」の仕事です。
朝から仕入れ、発注、仕込み、その合間に経理や掃除、後片付け。すべてはお店に足を運んでくれるお客さんのため、「開店中」という一瞬に向かって、膨大な準備をしていらっしゃる。
「取材」や「原稿確認」は、その隙間に入れていただく異物です。お願いして許されたなら、すみませんお邪魔しますという感じで入っていくものです。
だから取材者の都合で、すぐ確認してくださいと言うのは、違います。

しかし書籍の場合、校正はかなり念入りなので、私たちは悩みました。
初校と再校で「二度」ご確認いただくか、完成に近い綺麗な再校を読んでいただき「一度」で済ませるか、どちらがご負担が少ないだろう?
前者は期日に余裕が持てるけど二度手間、後者は多少タイトだけど一度で終わります。
で、必要最低限の期日を確保した「一度」という選択をしたのですが、郵送の手違いや遅れが出たかたにとっては、さらにタイトになってしまいました。


そしてお礼を。

にもかかわらず、感動するくらい気持ちよくご対応いただいていることに、心から感謝申し上げます。ちょっと奇跡だと思います。

ある人は夏休み中に、ある人は結婚式前日に(翌日のFBを見て知りました!)、ある人は異動先から、ある人は出張直前に。そのほかにも、日々の削れない時間を削って。
本当に、楽しみにしてくださっているんだな、ということがわかりました。

いい本になると、あらためて信じられます。
みなさま、ありがとうございます。