“おいしいパン”じゃなくていい/おおば製パン

今夜の満月はフラワームーンだそうです。

この日に公開された、DEAN&DELUCA WEB『僕らの新しいローカリズム』函館編08は、森町の「おおば製パン」。

名の通り森に恵まれた土地で、パン職人の大場隆裕さんは古い製法のパンを焼いています。

粉と水を混ぜて寝かせた発酵種を使い、乳酸菌の働きによるフレッシュな酸味が特徴です。

不思議なことに、焼きたてよりもむしろ日が経つごとに落ち着いていく、ごはんのようにしみじみとした味わい。

大場さんの言葉が印象的でした。

「“おいしいパン”じゃなくていいんです。つくりたいのは、ひと口でおいしい!と感じるグルメ的なものではなく、原点のようなパン」

彼は「本場そのもの」というよりも、「原点」「自然」「本質」といった場所を目指しています。