小豆島の、亀じゃない亀の手

いつの間にか、水森亜土さんの可愛いイラストが表紙になっている『月刊日本橋』。

連載エッセイ「道の先に食あり」第19回は小豆島。すでに閉店してしまった食堂で食べた、亀の手の思い出です。

小豆島は、ちょっとガラパゴス的な匂いがするんですよね(個人のイメージです)。

江戸時代からつづく醤油、そうめん、全国でも早かった明治時代からの和牛の肥育。オリーブ、米、日本酒。あまり関連性を見いだせないラインナップは、個性のパッチワークのよう。

そんな小豆島で、これまた「亀の手」とか「ダメ貝」というガラパゴス的な食べものと出会いました。巻き貝の身を取り出す時、爪楊枝でなく、針山に差したまち針を使うのも衝撃的。