「ほとんどの人間は、じつのところ自由を欲しがっていない。なぜなら自由には責任が伴うからである。ほとんどの人間は、責任を負うことを恐れている」
そう言ったのはフロイトだそうですが、じゃあこの自由とは、責任とは、いったい何を意味するのでしょう。
自由と責任ってあまりにも聞き慣れたペアリングで、うっかりするとありきたりに「そうだよね」なんてわかったふりをしてしまいそうになるけれど、今回の「東京で十年。」は、そこを曖昧にしない人のお話です。
「メルシーベイク」の店主で菓子職人、田代翔太さん。
彼は、自分が求める「自由」の中身が何かがわかっていて、「責任」のヒリヒリするような手触りも感じている。それでいて「恐れない」。
気骨ある職人とお店の十年です。
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