2019.10.09 01:20特別企画「母と、娘。」「自称・不肖の娘や息子たちへ」というエッセイを寄稿しています。企画テーマが「母と、娘。」であることに後から気づいてしまいました。『不肖の娘でも』(リトルドロップス刊)を、「母と娘」という視点で読み解いてくださる方が少なくありません。母と娘、娘と母。両者の関係には、何か特別な領域があるんだろうなと想像しています。書いた本人はと言えば、母との関係をわりと鈍感にやってきた気がします。友だちのような関係では全然なく、母は母。私はお母さんと呼び、母は直子と呼ぶ。直ちゃんや直子ちゃんと呼ばれたことなどない、昭和の母娘。近すぎる、遠すぎると感じたこともありません。ただ、この年になって母の話を書かずにいられなかったところをみると、私にもやはり特別な領域というものがあっ...
2019.10.08 09:13marucandancyuの連載「東京で十年。」は、急行の停まらない街、都立大学で十年の「marucan(マルカン)」です。このお店が一軒できてから、本当に街が変わった。街の人が、ただいまと言える街になりました。私の好きなところは、限られた一部の人でなく、道路を歩く人々と同じくらいの雑多さをこの店が引き受けているところです。おかえりなさい、行ってらっしゃい。あれ?恵比寿の「酒寮さいき」と同じ言葉ですね。
2019.10.05 03:51第1回さいきとワルツ、第2回ふじ芳と蕪木。新連載「僕らが尊敬する昭和next.」、始まってます。東京の飲食シーンをおもしろくしてくれている若手が、今、昭和の店をリスペクトしている。『変わらない店 僕らが尊敬する昭和』(河出書房新社)の続編といえるこの連載、dancyuウェブでの毎月更新となります。第1回は、恵比寿のナチュラルワインバー「ワイン スタンド ワルツ」の大山恭弘さんが尊敬する、同じ街の大先輩「酒寮さいき」。第2回は、珈琲焙煎士でありチョコレート職人、「蕪木」店主の蕪木祐介さんが登場。「すべてがちゃんとしている」というお店は、うずら鍋と季節料理「ふじ芳」でした。