2022.03.11 08:05食生活ジャーナリスト大賞第6回 食生活ジャーナリスト大賞という、光栄な賞を受賞しました。2020年のコロナ禍、第一波に始めたnoteの連載「#何が正解なのかわからない」から、2021年に書籍化した『シェフたちのコロナ禍 道なき道をゆく三十四人の記録』(文藝春秋)へ。その活動が評価されてのことでした。本書籍は「未経験のウイルスとの闘いの渦中に立たされた料理人たちの気持ちがリアルに伝わり、後世に残 る記録集となっている。」と講評していただいています。ありがとうございます。noteの連載を始めたのは、奇しくも11年前の今日、東日本大震災で「何もできなかった」記憶が原点です。シェフたちが被災地で炊き出しをしている話を聞きながら、無力感を覚えていました。コロナ禍になって再び「自分に何...
2022.03.08 09:15ビスポークdancyuの連載「東京で十年。」4月号は、東中野のガストロパブ「ビスポーク」です。ロンドンに留学経験のある元ミュージシャンのシェフ、野々下レイさんによる、「自分の郷愁がのっかった」イギリス料理。仕立て屋という名前の通り、メニューはあれど臨機応変、あなたのために仕立てる料理です。ちょうどロンドンオリンピックの年にオープンしましたが、当時の東中野、商店街やポレポレがある側「じゃないほう」は、カラオケスナックがぽつんぽつんとある寂しいエリア。オリンピックさえ追い風にならなかったそうですが、少しずつ、確実に、お客たちの胃袋と心を掴み「東中野の公民館」的存在となりました。10年後の冬季北京オリンピックは、テレビ画面を前に、フィギュアスケートやスキージャンプをみ...
2022.03.08 08:18パネッツァの「薪窯」で焼くイタリアパン月刊日本橋の連載、「食の源をたどれば」第15回は、茨城・つくばのイタリアパン工房「パネッツァ」。イタリアで修業した職人による、イタリア専門の、それも薪窯で焼くパンです。職人の角谷聡さんは、イタリアでもパンの街といわれる、ラツィオ州ジェンツァーノ・ディ・ローマで、伝統的なパンを学んできました。日本ではなかなかお目にかかれない、塩なしのトスカーナパンも素晴らしい迫力です。