2023.11.28 03:02道南エリア、食べものづくりの交差点/カフェ・ウォーターDEAN&DELUCA WEBサイト〈Enjoy Good Food〉の連載『僕らの新しいローカリズム』。函館編02は、「cafe water(カフェ・ウォーター)」です。長崎・雲仙「BEARD(ビアード)」オーナーシェフの原川慎一郎さんが手がけ、現場は中村由紀子さんが一人でまかなうカフェ。原川さんは、日本とその食に危機感を持って都市(東京)から地方(長崎)へと移り、地方から発信することを選びました。函館の「cafe water」は、2つめの拠点、ということです。なぜ、彼は地方を目指すのか。「危機感」の正体とは何か。そして、どうして函館だったのか?私は原川さんを「料理人という活動家」だと感じていますが、その活動は、私たちに大事なことを伝えてくれ...
2023.11.27 10:59暮しの手帖 随筆初めての媒体、尊敬する雑誌『暮しの手帖』。初めて「随筆」という依頼を受けました。エッセイでなく、随筆。恥ずかしながらその違いをわかっておらず、ググりました。ふむふむ。随筆は筆者の「体験」から始まる文章なんだな、とざっくり理解し、だったら普段書いている感じでいいのかな、とふんわり書いて送ったんですけども、これは随筆になっているのかな?正直、ちょっとわかりません。でも新しいことってうれしいですね。もっと「随筆」書きたくなりました。
2023.11.20 10:56SALUS 愛すべき、推したち「グリルエフ」東急線沿線の駅構内で配布されている、フリーマガジン『SALUS』。さまざまな人が、自分の偏愛するお店を紹介する「愛すべき、推したち」のコーナーで、洋食屋「グリルエフ」@五反田について語らせてもらいました。自著『東京の美しい洋食屋』(エクスナレッジ)でトップに登場してもらったこのお店、書きながら今すぐにでも行きたくなっていました。
2023.11.06 11:59沿露目dancyuの連載「東京で十年。」は、門前仲町の「沿露目(ぞろめ)」です。店主の大野尚人(ひさと)さんは、大衆酒場好きで、昭和の店マニア。でも単に古いお店が好きなのでなく、美学を感じるお店が好きなのです。美学とは、人それぞれです。正解はなくて、自分が美しいと思えばそれが美しい。だけど、自分はどうしてそれを美しいと思うのだろう?そう自分の中で突き詰めた答えが、その人の美学なのではないか、とこの取材で思いました。個人的に、一番書きたかったのはこの言葉です。「僕には、映像で表現したいことがない」大学生の大野さんは、映像の仕事に就きたかった。それが自分の「やりたいこと」だと思っていた。でも、気づけば「表現したいことがない」。その愕然とする感じがグサグサ刺さりま...
2023.11.03 08:43クオーコ・ジャポネーゼ 5°初のフィクションもの連載「クオーコ・ジャポネーゼ」も第5回。今回はドルチェがテーマです。舞台となっている2000年代初頭、イタリアで修業する日本人コックは、初めての店で、まずはドルチェの担当になるのがパターンでした。料理志望のコックは「料理を学びたいのに」とがっかりする。一方で菓子専門のパティシエは「料理人は菓子も作れる、なんて思い上がりだ」と言う。実際に取材で聞いた、そんな声からこの物語は生まれました。
2023.11.01 11:47月刊日本橋 愛知は日本のデンマークいちじくの話から、愛知のシェフが放ったひとこと。「それに愛知は日本のデンマークじゃないですか」あまりにも常識、みたいな雰囲気で語るので笑うところかなと思いきや、教科書にも載っている本当の常識でした。いちじくって、日本でもイタリアでも、揚げたくなるみたいです。