2024.02.29 00:27Energy Link 対談まちづくりをプロデュースする北山創造研究所が、20年以上も続けている「Energy Link」。建築、イベント、飲食など、まちづくりに関わるさまざまな分野で最前線におられる方のお話を聴く、講演会や勉強会や交流会の機能を持つサロン、のような会です。ここで、文筆家の森一起さんと対談しました。テーマは「酒場」と「物書きの視線」。先に書いた通り、歴代の登壇者は錚々たる方々なので、私でいいの?と申し訳ない気持ちでしたが、森さんと(酒場以外で)存分におしゃべりできるとあって、楽しくお話してきました。森さんはいつもどこかの酒場にいて、酒場の人々と交わって物語を紡がれる。その視線の先を一番知りたかったのは私です。
2024.02.22 06:23三代目の味/週刊現代特集「三代目の味」。脈々とつづく、これからもつづけていく老舗の「三代目」。彼らはゼロから始めた人でなく、味を継ぎ、暖簾を守る人たちです。「昨日と同じ今日をやる。だけど、昨日より良くしようと心がける」その味は、現代の宝になっています。自己主張、自己顕示、自己表現の時代にあって、彼らの言葉が私たちに教えてくれること。「はち巻岡田」「とんかつ とんき」「鳥茂」。私は後者2店を書きました。#週刊現代
2024.02.12 10:46ラ・トリプレッタ/dancyu「東京で十年。」取材前から、この連載史上最高の情報量だったんです。FB、インスタグラムは1日に何度もアップ、インスタライブやYou Tubeなどの動画もアップされていて、それを追うのに丸3日。取材のときも、次から次へとピッツァ、スタッフ、サッカー、格闘技、地域、働き方、育て方、誰かや何かのためになることがとめどなく溢れ出てくる。dancyuの連載「東京で十年。」、ピッツェリア「ラ・トリプレッタ」@武蔵小山のことです。私の裏テーマは「純粋な衝動」でした。花火のように3Dに飛び散っていくオーナー・ピッツァ職人、太田賢二さんの核は、17歳で感じたイタリアのバールの風景です。サッカーの試合に、店員もお客もいんなが「うぉー!」ってなっている熱狂と歓喜。いつまでも、いつまでもそれ...
2024.02.04 09:32クオーコ・ジャポネーゼ °6「イタリア好き」最新号が出ましたよ!焼いたパンにオリーヴオイル、最高ですね😌フィクション連載「クオーコ・ジャポネーゼ」は第6回になりました。タイトルは「渡り鳥、留まる鳥」です。かつてイタリア中に修業中の日本人コックが溢れていた時代、彼らは春夏秋冬の食材を追い求め、産地とリストランテを巡っていました。イタリア人の中にはそれを、いいところだけつまみ食いする渡り鳥、と揶揄する人もいたくらいです。でも、渡り鳥には渡り鳥の事情がある。何より、全体を見なくちゃわからないこともある。その一方で、留まることでしか見えない境地があることもまた事実。広く俯瞰するか、深く掘り下げるか?どっちがいいの?って、かつて若い料理人に聞かれて、答えられなかったことがあります。どっち...
2024.02.01 09:53仙台の冷やし中華/月刊日本橋月刊日本橋の連載「道の先に食あり」。今月は、私が愛してやまない、宮城県仙台市にある食堂のお話です。和菓子屋なのに冷やし中華が人気で、おばあさんが大福1個を買いに来る。やさしい街のやさしいお店。ちょっとファンタジーみたいだけれど、現実にちゃんと在る。こういうお店が日本にあるということが、希望です。