『シェフたちのコロナ禍 道なき道をゆく三十四人の記録』(文藝春秋)の刊行を記念して、「たべもので人をしあわせにするということ」をテーマに、私がお薦めする本を棚に並べる、選書フェアが始まります。
■ 会期:2021年8月9日(月・祝)〜8月29日(日)
*11:00-21:00の短縮営業中
*ご来店の際はマスクの着用をお願いしております。
■ 場所:SPBS本店特設スペース(東京都渋谷区神山町17-3 テラス神山1F)[MAP]
■ 特典:対象作品をお買い上げの方に、34人のお店情報一覧ペーパーをプレゼントします。
私はこれまで飲食の世界を取材してきましたが、それでもこのコロナ禍、料理人って人たちは一体なんなんだろう?と、あらためて思いました。
人の食べものを作ること、それを仕事に選ぶ人たちとはどんな人たちなのか。その料理、そのお店は、どういった思いでできているのか。
そんなことを知る鍵になるような、「食のひと」が描かれた本。
もう一つのキーワードは「母」です。
一昨年『不肖の娘でも』を出版した時、「イカワさんが食に関わる仕事をしているわけがわかった」とよく言われました。
その言葉で、ルーツについて考えたんです。
母の料理であれ父の料理であれ、丁寧でもそうじゃなくても。まっさらな舌で一つひとつ覚えていった味、食卓の料理、それらを与えてくれた人や土地。「食」のまわりに散らばっているできごとや感情の断片がくっついて、どうしようもなく人はつくられている、ということです。
食はそのまま、その人の根っこになる。
そんな思いで選んだ本たちです。
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