vol.21 定食のお茶。

築地「魚竹」は、東銀座「bar cacoi」の大場さんが教えてくれた季節料理のお店。
彼は昼の定食目当てに通っていて、メトロミニッツ2017年1月号に登場してくれました。
今回、「魚竹」の数あるアザーカット(雑誌で掲載できなかった写真)からデザイナー菅さんが選んだのは、美しい定食の写真。写真家は松園多聞さんです。
しかし、お盆に湯呑みのお茶が載っていました。

私の認識では、和食でお茶を出す場合、食前に煎茶+食後にほうじ茶などと分けるか、食後だけか。でも写真では、これから食べる状態のお盆の上に載っています。
ただ、忙しいお昼どきの定食屋では、最初から全部セットで出す場合もあるしなぁ。
「魚竹」もそうなのかな?

でも、でも。
万が一、撮影時に、なんらかの事情で我々が載せてしまったという可能性はない?

撮影時、私はお店の隅でお話を訊くほうに集中していて、撮影を見ていなく。
「魚竹」には何度か行っているのに、お茶がどうだったか思い出せなく。

すると松園さんが「最初から載って出てきましたよ」。
さすが写真家、1年半以上も前の仕事なのに目の記憶力が違う!と感動したのですが、ですが私、自分で確かめないとどうにも気持ちが悪いという面倒くさい性格。
気持ち悪い仕事はしない、と決めているので、「魚竹」に(喜んで)行ってきました。


で、解決。お茶は、いつも最初からお盆にセットして出すそうです。
そうだよね。「魚竹」のお昼は大人気、外にも並んでみんな待っているのだから、悠長なことをしていたらお客さんに叱られるかも。
松園さん、ごめんね。

ところで、「魚竹」の夏のお茶は麦茶でした。
おいしいなぁ、としみじみしていたら、「普通の麦茶ですよ」と次男のお嫁さんがコロコロ笑います。
普通の麦茶、なかなか飲めないんですよね。実家の冷蔵庫で必ず冷やされていたあの麦茶。