今月のdancyuでは、連載「東京で十年。」のほか、特集・一生食べ続けたい「ひと皿」でも書かせてもらっています。
99人が語る、それぞれの「ひと皿」は特別な思いに満ちていて、「ひと皿」を考えることは、食べてきた人生、生かされてきた人生を振り返ることだったのだろうなと、伝わってきます。
ページをめくっいくうちに、〝一生食べ続けたい「ひと皿」〟が
〝これがあれば、大丈夫〟という響きにも聞こえてきましたよ。
ちなみに私の「ひと皿」は、ビッレリア・ルッポロのトピナンブールの素揚げです。
一生なので、「これから」に思いを馳せてみました。
連載「東京で十年。」は、「オトナノイザカヤ中戸川」です。
10年前、イタリア料理の人が居酒屋をつくるってどういうこと?という取材が多々あって、私を含む書き手のみなさんはどう書いたら伝わるのだろう?とご苦労されたと思います。
私は今回も、ちゃんと伝わるかな?とドキドキしています。
ジャンルで区切れないお店ですが、だからこそ枠がなくなって、難しいこと抜きに楽ちん。
お客さんのどんなスパイクも、中戸川さんが回転レシーブで受け取ってくれるからです。
コロナ禍を経て、「レストランは健康な人しか行けない」とよく聞くようになりました。
アレルギー、塩分などの制限、手術をしてあまり食べられない人。
お店に枠がある場合、そこに自分が当てはまらなければ行けませんが、中戸川さんはやっぱりどうにかしてくれようとする。そんなお店の10年の物語。
タイトルは「人として。」です。
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