10年前、オープンしたばかりのイタリア料理店「mondo(モンド)」を初めて取材したのは、『エスクァイア』という雑誌の連載でした。当時の原稿には〝オリエンテーリングの果てに辿り着く〟と書いています。
地図を持っても迷う、まさかと思う場所。見つけたらすごくうれしい店。
でもこんな隠れちゃってて大丈夫? お料理も「伝統」と「現代」の両極を作るという無謀な試みをしていて、力尽きたりしないだろうか? と心配になった記憶があります。
だから10年後、また「mondo」を書くことができてうれしい。
シェフとソムリエが相変わらずのコンビで、しかし彼らは確実に成長していて、お店ものびのびと変化していてすごくうれしい。
長野陽一さんが撮った、アルバムのジャケットみたいな写真がまたカッコいいんです。
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