新しい連載が始まりました。
小学館『story box』の「おいしいのバトン」といいます。文芸誌で、その料理人の今をつくってきた「これまで」の話を訊くという趣旨。文学の好きな読者に料理人の話を伝えるっておもしろそうだな、とお引き受けしました。
もう一人のライターさんと代わりばんこの担当で、私の初回は、「レストラン カンテサンス」岸田周三シェフです。
昨年のドラマ『グランメゾン東京』(TBS)での料理監修もされましたね。
あの時期、取材などでお会いしたいろんなシェフが、少年のような夢中さでドラマのことを語っていました。同業なのにみんな素直に楽しんでいる、「料理が好き」っていう気持ちをあらためてかき回される何かがあったみたい。
その理由の一つが、圧倒的な存在感を持った「料理」なんじゃないかなと思います。
すでに「シェフ」という一つの夢を叶えた人たちでさえドキドキさせたドラマ。
岸田シェフもまた、
「僕が子どもの頃から憧れ続けた料理の世界、こんなに素敵なんだよ、ということをみんなに知ってもらいたい。」
とおっしゃっていました。
お話がおもしろすぎて、1万5000字の下書きからぎゅぎゅっと3000文字ほどに縮めましたが、岸田シェフがどうつくられてきたのか、ちょっとは感じてもらえるかなと思います。
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