2018.10.21 02:00「鮨 やじま×サーモン&トラウト」メトロミニッツ 2018.10.20「サーモン&トラウト」が下北沢のはずれ辺りに現れて4年。シェフの森枝幹(もりえだ・かん)さんはなんだか自由で、自転車でちょっと渋谷に行ってくる、みたいな感じでインドネシアやタイのジャングルにメキシコに、地球の隅までひょいっと行って何か食べています。ガストロノミーも部族の料理も同じように。で、自分の店では時に、カメやセミも料理する。だけど奇をてらうと言うよりも、それらの先にはいつも本質的なものが見えている、という印象の料理人でした。だから、森枝さんが尊敬しているのはどういうお店だろう? とずっと気になっていたんです。メトロミニッツの連載「昭和のこころ」で教えてくれたのは、「鮨 やじま」。渋谷で37年のお鮨屋です。「僕は〝端〟のことばかりやっていて、この店...
2018.10.17 06:51「近江屋洋菓子店」BRUTUS 2018.10.15特集・洋菓子好き。その中の「近江屋洋菓子店」を書いています。ここ数年、昭和のお店にどっぷりで、明治創業の「近江屋洋菓子店」は気になっていたけどなかなか取材のチャンスがなかった一軒。初めてのBRUTUSで願いが叶いました。ガラス扉を開ける前からそこに描かれたロゴマークや取っ手の形に心掴まれ、中に入れば床や壁や照明、「空間」そのものにドキドキしていました。お話を聞いたのは4代目ですが、もの言わぬそれらを通して、先代とも対話していたような気がします。「変わらない店」は、変わり続けている。まさにこの洋菓子店もそうでした。
2018.10.10 13:06「mondo(モンド)」dancyu 2018.10.610年前、オープンしたばかりのイタリア料理店「mondo(モンド)」を初めて取材したのは、『エスクァイア』という雑誌の連載でした。当時の原稿には〝オリエンテーリングの果てに辿り着く〟と書いています。地図を持っても迷う、まさかと思う場所。見つけたらすごくうれしい店。でもこんな隠れちゃってて大丈夫? お料理も「伝統」と「現代」の両極を作るという無謀な試みをしていて、力尽きたりしないだろうか? と心配になった記憶があります。だから10年後、また「mondo」を書くことができてうれしい。シェフとソムリエが相変わらずのコンビで、しかし彼らは確実に成長していて、お店ものびのびと変化していてすごくうれしい。長野陽一さんが撮った、アルバムのジャケットみたいな写真がまた...
2018.10.10 12:54「バール ア フロマージュ スーヴォワル」料理通信 2018.10.6人気特集「小さくて強い店」シリーズ。今号は連載のほか、特集記事も書いています。特集では、三軒茶屋で酒を醸す「三軒茶屋醸造所」と併設の酒場「Whim sake & tapas」。新規の日本酒蔵の立ち上げは事実上不可能といわれる中、清酒でなく「どぶろく」や「ボタニカルSAKE」でマイクロ蔵を立ち上げました。「僕らが前例になる」という言葉、気持ちがいい!もう一軒は、神戸から山梨・北杜市にお好み焼きを持って移住した「サンデイズフード」。移住して「飲食店でも開けようか」では決してつくれない、プロの心地よさがありました。連載・新米オーナーズストーリーは、二子玉川「バール ア フロマージュ スーヴォワル」。フランス・ジュラ地方を入口に、産膜酵母の世界へ誘うお...