2021.12.24 05:09バーカロフェッロヴェネツィアのバーカロが、東京の富士見ヶ丘にあるのです。横顔の美しい女主人のバーカロです。小説家になりたかった彼女は、一つの題材を深めていく作業が好き。そんな自分の、自分らしい生き方として、「バーカロ」を深めていく道を選びました。レースをかけたランプも、赤褐色のタイルの床も、隣で飲む街の人もいい感じ。マンマに教わった料理は本当に毎日食べたいほど優しくて、私はこの一軒があれば安心しておばあさんになれると思いましたよ。dancyuの連載「東京で十年。」は、富士見ヶ丘の「バーカロフェッロ」。
2021.12.17 00:51料理通信「新米オーナズストーリー」archive雑誌『料理通信』が創刊した2006年6月号から、2021年1月号での休刊まで、14年間続いた連載〈新米オーナーズストーリー〉。自分の店を持ったばかりの店主たち、その店づくりに関する物語です。その全149回からセレクトしつつ、ランダムに、本文全文を公開するシリーズをnoteにて始めていました(告知を忘れていました)。無料です!今活躍中のあの店の、最初の一歩をしみじみとご覧ください。
2021.12.17 00:38インタビュー「超・レストラン」『Precious』2022年1月号、「2022年、気になる!食のキーワード」特集にて、レストランのこれからについて語っています。「来年の食のキーワードを教えてください」と依頼がありました。トレンドや流行という意味ならば、私の出る幕はないなぁといつも辞退するのですが、担当の編集・ライターの方が『シェフたちのコロナ禍 道なき道をゆく三十四人の記録』を読んでくださっていて、それを踏まえてのご依頼でした。であれば、コロナ禍にあった2021年のシェフたちにどんな動きが起こり始めていたのか、そこからどんな未来が見えるのか、語ることができます。私たちは未来を見たい。タイトルは「超・レストラン」。超高級ではありませんよ。レストランが、レストランの範囲を超えて社会とつ...
2021.12.07 10:57玉村本店の「志賀高原ビール」ビールは工業製品でなく農産物。そう実感した日本のクラフトビールです。初めて取材したのは2010年。かつて「地ビール」と呼ばれ、いったん下降した日本のクラフトビールの復活の兆しが見えた頃です。志賀高原ビールはその立役者。かっこよくておいしくて、何より日常といえる価格にまで近づけた。野外音楽ライブなど、「ビールを取り巻く文化」にまで視野を広げてくれました。その真ん中にある思想が「自分が飲みたいビール」であること。シンプルは強い!ですね。
2021.12.02 01:11エッセイ「物語のある贈り物、物語のない贈り物」ギフトにまつわるエッセイを書きました。私自身は、考えすぎて1周回ってツボを外すような贈り下手。なのに、あげたがりというややこしい性質の人間です。でも「あげる」「もらう」って、気持ちをやり取りする、とても人間臭い行動。失敗してもなんだか愛おしいですよね。阪急百貨店のサブサイト・HANKYU.MODEによる、ギフトについて改めて多面的に考える企画"READY FOR GIFTING"。その第4弾です。
2021.12.02 01:02『ミシュランガイド東京2022』発表に寄せて2021年は、「レストランがレストランであること」を否定された年でした。夜に営業してはいけない、お酒を飲ませてはいけない、食べる時以外はマスクをして会話は控えて。そんな異質な年の『ミシュランガイド東京2022』が発表になって、朝日新聞から取材を受けました。とにかく言いたかったのは、厳しいなかでも「人に喜んでもらいたい」の心を1個握って踏ん張ってきた、すべての飲食店を尊敬します、ということです。